クリーニングのデラックスコースでスーツのシミ抜きができなかった場合はあきらめるしかない?

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スーツにシミがついたのでクリーニングに出そうとしたら、店頭でデラックスコースを勧められました。値段は高かったけれど「スーツに特別な処理をする場合は、皆さんこちらのコースを利用されていますよ」と言われたのでお願いしました。

しかし、後日スーツを受け取りに行くと「これ以上しみ抜きしますと繊維をいためますので御了承下さい」というラベル付きで返ってきました。デラックスコースでも落ちないとなると、この汚れは落とせないものなのでしょうか?

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落とせる可能性はあります。スーツの素材が何か、シミの原因が何か、シミがついてどれくらい経っているのかにもよりますが、私がおすすめする手順をお伝えしますね。

1.まずは自宅で簡易メンテナンス

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クリーニング店に持っていく前に自宅で試していただきたいことがあります。

シミの下にタオルを敷き、薄い中性洗剤1)洗濯用の中性洗剤はエマールやアクロンなど。なお、キュキュットやチャーミーといった食器用洗剤でも代用可能です。を含ませたタオルでたたき、その後、水でしぼったタオルで洗剤をしっかり抜き取ってみてください。

スーツの汚れは意外とこんなことでも取れることがあります2)この中性洗剤を含んだタオルでたたく方法は水溶性のシミに効果があります。今回は油溶性(マヨネーズ・バター・口紅・クレヨンなど)の汚れはドライクリーニングで落ちているという前提なので、残る水溶性のシミに対してのシミ取り方法をご提案しています。なお、油溶性のシミはベンジンを含ませたタオルでたたくと良いです。ベンジンの購入はこちらのページ(amazon)からどうぞ。。ただし擦る(こする)と生地を痛めてしまい、そこだけ変色・変形したりするのでお控えくださいね。

2.別のクリーニング店にレギュラーコースで依頼する

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自宅での簡易メンテナンスでもダメだった場合は、最初に依頼したクリーニング店とは別のお店にレギュラーコースで依頼してみてください。

「えっ、デラックスコースでダメだったのにレギュラーコース?」という声が聞こえてきそうですね。そういう方のために、まずデラックスコースの内実についてお伝えしますね。

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高い価格が設定されているデラックスコースですが、実は「洗い」の部分はレギュラーコースと変わりはありません。デラックスコースの衣類だけ特別な機械で洗うわけではないのです。3)デラックスコースの衣類は、まだ溶剤がきれい目の機械で処理をするようにしているところが多いようです

もちろん、仕上げのチェックに少し時間をかけたり、ビニル袋ではなく不織布で包んだり、少し良いハンガーが使われたりはします。ただ、クリーニングのコアサービスである「洗い」の部分ではレギュラーコースと変わらないのです。

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ここまでご理解頂いたとして、なぜ「別のお店」にすることをオススメするのかというと、その理由は「溶剤」にあります。何の溶剤を使っているかはクリーニング会社によって異なっています。そのため、別のクリーニング店に出すことで汚れが落ちる可能性があるわけです。

近くに評判の良いクリーニング店がない場合は、宅配クリーニングに出すことも検討してみてください。対面でのやり取りがない宅配クリーニングではクレームを避けるために溶剤に工夫を施す傾向があります宅配クリーニング最大手のリネットさんはHPで溶剤についてアピールしているので、見てみるとよいでしょう。

宅配クリーニングを使ったことがない方は少し気が引けるかもしれませんが、一度利用すると持ち運びが必要ない便利さや仕上がりの良さにきっと驚かれると思いますよ。

参考:所要時間はたったの5分!リネットの申込手順【実際に申し込んでみた】

3.工場一体型のクリーニング店に依頼する

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別のクリーニング店でも汚れが落ちなかった場合ですが、次は受付と工場が一体型のところを探してみてください。そういうクリーニング店はだんだん少なくなってしまっていますが、ないわけではありません。

なぜ一体型のところをオススメするかというと、実際にクリーニングの作業をする人に見てもらうことが重要だからです。

受付と工場が離れているクリーニング店だと、店頭で伝えたことが工場担当者に伝わっていないということも実は多々あります。当然ですが、その場合、工場の担当者は普段通りのクリーニング処理しかしません。

そういうわけで、直接担当者に伝えることができる工場一体型のクリーニング店を探して相談をしてみてください

参考URLとちょっとした一言メモ

スーツに中性洗剤を使ったほうがよい理由がわかりやすく述べられています。本文でも中性洗剤をオススメしましたが、弱アルカリ性だと絶対ダメというわけではありません。

洗浄力の高い弱アルカリ性洗剤では色落ちや風合い変化の起きる可能性が高くなり、洗浄力の低い中性洗剤だと色落ちや風合い変化の可能性が低くなります。

この「可能性」という言葉からもわかるように、衣類の汚れ落としは最終的には「やってみなければわからない」部分が多々あります。そのため自宅でメンテナンスを行うときも、お気に入りの服であれば、一気にではなく、少しずつやってみることをオススメします。

クリーニング工場でどのようなことが行われているのか、実はよく知らない人は多いのではないでしょうか?クリーニングに出せば、魔法かなにかのように綺麗になって返ってくると思っている人も多いと思います。

しかし、実際には普通のクリーニングは流れ作業で淡々と工程を進めるだけで、汚れが落ちているかどうかまで見る余裕はほとんどありません。ガソリンスタンドなどにある自動洗車機のようなものだと思ってもらったほうがいいいかもしれませんね。

全体をくまなく洗浄はしますが、お客さんが気にしている汚れ部分を集中的に洗うわけではないのです。

もちろん、別工程であるシミ抜きなどでは担当者が個別にチェックします。しかし、一点あたりにかけられる時間も決まっているため、トコトン落とすまで付き合うことはできません。決められた時間内でどれだけ出来るか、それは担当者の能力に大きく依存しているところでもあります。このあたりはぜひ利用者にも知っておいていただきたいところですね。

References   [ + ]

1. 洗濯用の中性洗剤はエマールやアクロンなど。なお、キュキュットやチャーミーといった食器用洗剤でも代用可能です。
2. この中性洗剤を含んだタオルでたたく方法は水溶性のシミに効果があります。今回は油溶性(マヨネーズ・バター・口紅・クレヨンなど)の汚れはドライクリーニングで落ちているという前提なので、残る水溶性のシミに対してのシミ取り方法をご提案しています。なお、油溶性のシミはベンジンを含ませたタオルでたたくと良いです。ベンジンの購入はこちらのページ(amazon)からどうぞ。
3. デラックスコースの衣類は、まだ溶剤がきれい目の機械で処理をするようにしているところが多いようです
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宅配クリーニングのいろは レクタングル大
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